プルーストのマドレーヌ(Stockholm編-7)
ストックホルムの美味しいものは何だったかしらミートボールのようなものがよく食卓に出てきたがなぜかジャムが添えらていたりしたそれが案外 美味しい忙しかった旅の間印象に残っているのは南アフリカから来ていた友人達との会話の中でしきりにでてきたプルーストの小説失わ
いつまでも手を振って(Stockholm編-6)
夜も更けて 帰る時間が迫った街の中心から外れにある私たちの小さなホテルまで 皆で送って行ってくれると言い出したすっかり寒くなった暗い街を楽しく話をしながら歩いたホテルまでたどり着くと三人はまたガムラスタンへ引き返すため手を振りながら角を曲がったとても楽しい
時を超えて(Stockholm編-5)
夜の闇は深く 家々の明かりは暖かかった友人の息子さん や 家族のこと ヨットの事写真や気に入った絵画について それぞれに話していると突然 若者たちのシュプレヒコールが窓の下に響いた足並みをそろえて 同じ言葉を繰り返しているやがて それは 隣の家の窓辺の下に
この日この場所で(Stockholm編-4)
集ったのは スウェーデンの友人 スイスの友人 私たち日本人 全部で六名でそのうち 女性が三人で 皆興味があったのがキッチンがどうなっているかだったさっそく お皿を洗ってあげましょうとぞろぞろと1階下のキッチンへ降りたつまり建物は一階が玄関 四階がリビング 三
待っていてくれた人々(Stockholm編-3)
ろうそくに導かれて薄暗い 夜の石畳を歩く友人が1500年も前に建てられたと言う家に住んでいて夕食に誘われたガムラスタンの界隈は まだ人通りが多く花屋には綺麗な花が 沢山並んでいた友人に贈る花束を買ったしばらく歩いたが 人影も少なくなり何人かに道を尋ねながらやっと
ろうそくの冠(Stockholm編-2)
聖ルチアの日を祝う王立聖歌隊の清らかな歌声が響くルチアはロウソクの冠を頭に乗せて 階段を昇るストックホルムの 市庁舎のBlue Hall とGolden Hallの美しさは訪れた者の思い出の中で 色彩の残像となった時夜の青い闇の中に 明るく輝くろうそくの光となって重複するのだろう
スケッチブック ライブ(Stockholm編-2)
成田からストックホルムまで11時間半のフライトこれ程の自由時間は なかなか持てるものではないと思うひたすら眠るのもよし 食べる人もよし私の場合 旅日記となるスケッチブックの最初の書き出しを考えることから始まるそして帰りの機上では旅の最後の言葉を記してページを
水辺の橋で繋がれた街道(Stockholm編-1)
寒い日が2日続き 美しく晴れた日がやってきた古くからの街道が幾つもの橋で繋がれているストックホルムロシアやデンマークの王が統治したこともあるこの国は様々な流れを経て 澄んだ空気の中で 今を刻む息づいているものは目には見えない 何か考え方とか暮らしとかどのような